いやもう本当に
undiscovery channel
未発見の真実を求めて。
2010年6月3日木曜日
サボタージュ・マニュアル日本語版
第二次世界大戦中の1944年に米国のOSS(戦略諜報局)が作成した「サボタージュ・マニュアル」が存在し、現在公開されている。原文はamazonの洋書コーナーで買うこともできる。アメリカと言うのはとても面白い国だ。
さて、このマニュアルは何のために作られたか。それは、敵地で仕事の進みを遅らせるように人々をトレーニングするためらしい。つまりこのマニュアルにあるようなことをなるべく避けていれば、仕事の進みが早くなるはず。「組織と会議」の部分はいろんなところに日本語訳紹介されているが、私が気になったのはこの部分。誰も訳してくれないのでここに。
マネージャーとスーパーバイザ
常に文書による指示を要求せよ。
誤解を招きやすい指示を出せ。意思統一のために長時間議論せよ。さらに、出来る限り不備を指摘せよ。
準備を十分行い、完全に準備ができているまで実行に移すな。
在庫がなくなるまで、注文をさせるな。
高性能の道具を要求せよ。道具が悪ければ良い結果が得られないと警告せよ。
常に些細な仕事からとりかかれ。重要な仕事は後回しにせよ。
些細なことにも高い完成度を要求せよ。わずかな間違いも繰り返し修正させ、小さな間違いも見つけ出せ。
材料が適切な場所に送られない工程とせよ。
新人を訓練する際は、不完全でいい加減な指示を与えよ。
能力に見合わない不釣合な昇進を行い、有能な者は冷遇せよ。
重要な決定を行う際には会議を開け。
もっともらしく、ペーパーワークを増大させよ。
通達書類の発行や支払いなどに関係する決済手続きを多重化せよ。すべての決裁者が承認するまで、仕事を進めるな。
すべての規則を隅々まで厳格に適用せよ。
あまりに自分の組織に当てはまるので、諜報部員の存在を疑うほどだ。
参考文献
The Simple Sabotage Manual: Timeless Managerial Wisdom from the Intelligence Community
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