黒い犬
何度か書いた気がするけれど、時々胸がかきむしられるようなシーンが思い出される。
子供のころ父と川岸で遊んでいて一匹の黒い犬と仲良くなった。
おそらく野良犬。
当時はまだいた。
子犬ではなかった。
家に帰ろうとしたら付いて来る。
社宅だったので家では飼えない。
父と2人で犬から離れようと必死に走った。
犬も一生懸命走ってきた。
家に直接帰ることは出来ない。
走り回ってある建物の角を回って階段に逃げ込み隠れた。
上から眺めていると必死に走っていく黒い犬の姿が見えた。
その黒い犬がどうしたかは分からない。
人なつっこい犬だったから良い飼い犬になれたと思う、そう信じたい。
たまに思い出して涙が出る。
野良猫を貰ったり拾ったりしたけれどそれで黒い犬の埋め合わせが出来たろうか…
柴犬ぐらいの大きさでお腹が白いワンコ。
また会いたい!
そしてゴメンねと謝りたい。
ずっと走っていって私達がどこに行ったか分からなかった時の絶望感を癒やしてあげたい。
虹の橋で待っていて。
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